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負の世界遺産について
ユネスコの世界遺産に登録されている、日本国内の文化・自然遺産は、2007年現在、14件あります。文化遺産が11件、自然遺産が3件です。複合遺産はありません。
世界遺産という言葉は聞くけどイマイチよく分からないという人のために、世界遺産についてご紹介します。
今回ご紹介するのは『負の世界遺産』です。
『人類が共有すべき普遍的な価値をもつもの』として、世界遺産リストに登録された遺跡や景観、および自然を『世界遺産』といいます。文化遺産にしろ、自然遺産にしろ、『すぐれた普遍的価値をもつ』ことが登録の条件です。
一方、戦争や人類差別など、人類が犯した罪を証明するものも、また逆の意味で私たちに忘れてはならない教訓を伝えています。
これらの物件は、『負の世界遺産』として呼ばれ、世界遺産に登録されています。
◆負の世界遺産の例
■アウシュヴィッツ=ビルカナウ強制収容所・・・ナチス・ドイツがユダヤ人を虐殺した収容所。
■ロベン島(南アフリカ共和国)・・・人種隔離政策に反対された人たちが収容されました。マンデラ大統領が幽閉された島。
■トリニダード(キューバ)・・・ロス・インヘニオス渓谷と共に1988年に世界文化遺産に登録。
■バーミヤン遺跡・・・タリバン政権によって破壊された遺跡。
■ゴレ島(セネガル)・・・奴隷貿易の拠点だった島。
■原爆ドーム(日本)・・・核兵器の悲惨さを伝える建物。広島原爆でかろうじて残った、元広島県産業奨励館。
人類が犯した悲惨な出来事を人びとの記憶にとどめ、二度とその過ちを繰り化さないようにするために登録されたのが、負の世界遺産です。
ただし、これらの他にも、鉱山や工場の遺構など、負の遺産と呼べるものは多数存在し、その定義ははっきりしていません。
しかし、この日本にも原爆ドームが存在しています。世界遺産をめぐる活動の中心である、ユネスコ憲章の前文には、『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない』とあります。
教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さない、というユネスコ設立の理念を考えるとき、日本の原爆ドームは、不燃的な負の価値を有するものであることは確かでしょう。
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